HD4890の発売は前倒しで4月2日に
香港上海ではもう既にHD4890は発売されているということで
向こうから手配してくる都合上、発売は日本も前倒しになるようです。
さてその性能ですが気になるレビューがひとつ
北森の記事からですが
HD4890の性能がGTX260と比較してどっこいどっこい、という結果です。
海外のサイトに記載されているのを表にまとめてあるので北森さんのところの記事のほうがよいでしょう
元記事は中国のサイトですが英文にも翻訳して見ることができます。
3DMarkVantageでは確かに差は出ています
しかし検証環境全体で見たところOverallのスコアはそれほど差がありません。
ゲーム内でのFPSもそこまで顕著な差はでていません。
消費電力・アイドル時 でHD4870とともにGTX260より高く、環境にもよりますが高温になるようです。
正式なDriverがでてきてから、と言いたいところですが
HD4850の登場から約一年経つ今になって、HD4870の高クロック版であるHD4890は正直微妙な出だしになったかもしれません
45nmGPUとして噂されていたHD4890ですが蓋を開けてみたら55nmプロセスの高クロック及び電力効率化を高めたVGA、という位置づけ
でそこまで性能の伸びは実現できなかったことになります。
問題は価格ですが潤沢に市場に出回る頃には249$付近に落ち着くとの予想で、初値は3万代前半になるのではないでしょうか。
果たして魅力を感じるかどうかはPCの使用目的如何になってきますが
HD4890を検討に入れるのは大半はゲーマーだと思われるのでシングルコアカードとしてどうか、でしょう。
これに対抗して出されるGTX275の性能が分かってからでもいいような気もしますが。
同日にリリースされる予定のGTX275についても記事が出ています。
上田新聞からですが
GTX275はGTX295(デュアルコア)のシングルコアの高クロック版、というようです。
HD4890の対抗馬としてGTX275がどういう性能を見せるか、ですがHD4890の検証結果を見てGTX260といい勝負をしているところを見る限り
GTX260より上位として出されるGTX275の方が性能は上ということが予想されます。
GTX275が性能で上であるなら、最後は価格面との釣り合いでユーザーの選択は分かれそうです。
GTX275を高止まりさせてGTX260の値下げ等で対抗する場合も考えられますが。
またATI側もHD4890登場によりHD4850/70は揃って値下げを行います。
これは先のベンダーに打診していた値下げを時期はずれ込みましたが実現した形になります。
私見になりますが現有のHD48XX系を持っている人からすれば一割程度の伸びに買い替えをする必要はない、と思われます。
また、値下がりしたHD4850やHD4870を購入するか見送って次の45nmプロセスの上位VGAのリリースを待った方がいいかもしれません。
CrossFire対応のゲームでいえば値下げしたHD4870を二枚組んだ方が同程度の投資で幸せになれるかと。
GTX275の値段次第やGTX系の値下げ幅如何でATIを返り討ちにするかが分かれますが
55nmとはいえNvidiaの大コアの製造コスト云々でいうとGTX295やGTX260は本来もっと高い値ではないと赤字だそうで
身を切って値段を下げてリリースしている状況にもっていったHD4850/70はやはりすごい、ということなんでしょうね。
次に登場するATIの45nmプロセスのハイエンドカードがHD4850/70の登場でGTX280を大幅値下げに追い込んだように
更なるコストパフォーマンス面でNvidiaに一泡吹かせてくれることを期待しておきましょう。
購入するかどうかは4月2日のHD4890の価格とレビュー、4月9日のGTX275の価格とレビュー
更には現行のVGAがどれだけ値下がりしたかで判断すればいいと思います。
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