GeForce GTX680 2GB が発売

去る3月22日の午後22時に発売が解禁されたようです

Tom’s Hardware reviewの流し読みをしてみました

GeForce GTX 680 2 GB Review: Kepler Sends Tahiti On Vacation

GTX680はHD7970(コードネームTahiti タヒチは観光業で成り立つ島)に休暇を与える、というリンク先の記事タイトルも飛ばしてますねぇ~


このGTX680はコードネームKeplerと呼ばれる新世代のGPUで

製造プロセスルールが、40nmから28nmへと大幅に微細化されたことにより、消費電力の低下やダイサイズ縮小が実現しました

GeForce GTX 680のTDPは195Wと、GeForce GTX 580の244Wから大幅に低減し、PCI Express補助電源コネクターも6ピン×2に収まっています

GTX680のダイサイズはなんと294mm2 2 x 6-pin  (実売価格 510ドル)

AMD最新のHD7970のダイサイズは365 mm2 そして1 x 8-pin, 1 x 6-pin (550ドル)

ちなみにHD7950は 365 mm2   2 x 6-pin  (450ドル)

ビッグダイ・高熱・高消費電力というあまり喜ばしくない三冠は新世代になって改善されたといっていいでしょう

また新機能であるGPU Boostは負荷の状況により供給電力の範囲内において定格のクロックから自動的にBoostClockに引き上げられる機能でデフォルトの状態だと5%程度のクロック上昇にとどまるが

定格クロックをオーバークロック状態にするとBoostClockも引き上げられるためより一層の効果も得られるとのこと

この機能はIntel Turbo Boostと同様に無効にできない、とあるけどIntel Turbo Boostは無効にできたような・・・

デフォルトのGPU Boost以上のクロックで使用したいという場合は専用のToolから定格クロックを引き上げて常時オーバークロック状態にするといいようです

このToolは各社が様々なものを出してきそうなので冷却能力の高いオリジナルファンなどをよく見極めてから購入したら幸せになれるでしょう

各種ベンチマーク比較

BF3 (DX11)

Ultra Details 1680*1050 GTX680>HD7970

2560*1600 GTX680>HD7970

Crysis 2 (DX 9/DX 11)

1680*1050 GTX680>HD7970

2560*1600 DX9 HD7970>GTX680

DX11 GTX680>HD7970

The Elder Scrolls V: Skyrim (DX 9)

BF3同様に全ての解像度で GTX680>HD7970

DiRT 3 (DX 11)
  
         全ての解像度で GTX680>HD7970

ほとんどのタイトルでGTX680が勝っています

GTX680のIdle時の温度は39度であり、これはGTX580と同じ。HD7970は42度

Idle時のノイズはどれも僅差

Load時の温度はGTX680が79度  HD7970は75度  GTX580(1,5Gb版)が82度 3Gb版が85度

そして驚くのはLoad時のノイズでGTX680が39,6dB HD7970が43,7dB

デフォルトのクーラーの能力の高さが伺えます。これはオリジナルファンで更に静音化と冷却ができそうです

次に消費電力ですが

Idle時の消費電力がGTX680はHD7970やHD7950とほとんど差がない(概ね100W)のに対して

HD7000シリーズではDisplya-off状態における省電力モードがあり、この状態だとGTX680が100Wに対して

HD7970やHD7950は87Wまで落ちます。PCをつけっぱなしにして長時間席を離れる、なんて際はぜひ!と思いたいところですが

私はそういう時はスリープモード使っちゃうかな…

そして6つのゲーム時の平均消費電力を計測してみると

HD7950 288W < GTX680 335W < HD7970 351W < GTX580  375W

そしてそれぞれの平均fpsから消費電力に対するパフォーマンス、つまりワットパフォーマンスを求めると

GTX580を100%とすると

HD7950(117%)< HD7970 (122%) << GTX680 (144%)

Nvidiaはなんとも恐るべきシングル最速かつ省電力なGPUを開発したかよく分かります

HD7970がGTX580を上回る性能でありシングルGPUで最速なカードとして想定価格より高く販売されていましたが

ここにきてシングル最速はGTX680に、そして省電力で低発熱というタイトル総舐め状態ですので想定価格ベースでは50ドルも差がないHD7970の実売価格は下がっていくでしょう

いやー、Nvidiaの本気を見た気がします。この省電力・低発熱路線はすごく魅力的です

更に上位のGK110も夏までには登場するということでそちらはGTX780になるんじゃないか?といわれていますが

もちろんゲーム性能もあがっているとは思いますが、ゲーム性能というよりはGPUで演算をしようという向けにリソースを振ったものだそうです

HD6970からの乗り換えはHD4850からATI(AMD)だったけどNvidiaに戻るかなぁ?

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